プレシーズンマスタリーアップデートとボットレーンのメタ予測
2016/11/11
シーズン7への移行にあたり、マスタリーの変更が公式で発表されました。
情報を読み解いてプレシーズンのメタをボットレーン視点から考察してみようと思います。
(※ティアーは段数と同義。ティアー2なら2段目のマスタリーのことを指す。キーストーンは最下段。)
Contents
闘争本能(左のツリー)
ボットレーンだとADCのプレイヤーがよく採用している闘争本能ツリー。
ブランドのようなメイジ系サポートでも「死神の残り火」を採用するためにポイントをふることがありますね。
ティアー2
諸刃の剣:ティアー4へ移動。
(NEW)鮮血:敵チャンピオンに対する最初の通常攻撃が10(+レベル毎に1)の追加ダメージを与える(クールダウン9秒)
新たに追加される「鮮血」がティアー2にしてはかなり強力です。
現行(シーズン6)での闘争本能のティアー2の主力は「つまみ食い」。CSの際に体力を20回復するという効果ですが、クールダウンが「つまみ食い」30秒に対して「鮮血」9秒。ケイトリン等、オートアタックでのハラスが強力なチャンピオンだと神髄ルーン(紫)にライフスティール1.5%を1つ追加し、「鮮血」を採用するプレイヤーが増えるのではないでしょうか。
ティアー4
(REMAKE)諸刃の剣:与ダメージ+5%、被ダメージ+2.5%
圧制者の追撃:削除
(BUFF)賞金首狩り:自身がそれぞれ異なるチャンピオンをキルするごとに、ダメージが1.5%追加。
CCが入った相手への追加ダメージだった圧制者の追撃が削除され、ティアー2にあった諸刃の剣の数値が上がってティアー4へ、賞金首狩りは単純なバフですね。
ADCは相対的に他のロールよりもキルを取りやすいため「賞金首狩り」が主力になるのではないかと思いますが、リスクこそあれレベル1から攻撃力が強化される「諸刃の剣」もなかなか魅力的ではないでしょうか?
特に一方的にダメージを入れるチャンスの多いケイトリンやエズリアル、早い時間に大きなダメージが出せるルシアンやジン等にも採用の余地があるのではないかと考えています。
キーストーン
(REMAKE)戦いの律動:通常攻撃かスキルを敵チャンピオンに命中させることで「熱情」スタックを獲得する(近接攻撃なら2スタック。スキルなら次のスタック獲得までクールダウン2秒)。「熱情」スタックは4秒間持続し(最大10スタック)、1スタック毎に攻撃力を1~6増加させる。
シーズン6との違いは「熱情」スタックがオートアタックへの追加物理ダメージでなく、攻撃力に直接効果を発揮するようになった点と、スタック数の上限が増加し持続時間が短くなった(6秒⇒4秒)点。
これによりオートアタックがそこまで主力でない"スキルに攻撃力スケールのあるチャンピオン"でも採用しやすくなったのではないでしょうか?
しかし攻撃力スケールスキル持ちのチャンピオンは大抵間にオートアタックを挟むため、実質弱化ではないかなと。特にADCに関してはオートアタックの追加ダメージの数値が大きかったシーズン6仕様のほうが火力が出ると思います。
計略思想(真ん中のツリー)
3回の攻撃で大きめの追加ダメージが入る「雷帝の号令」やシールドやヒールを強化する「風詠みの祝福」が特に強力な計略思想。
ザイラ、ソラカ、ナミ等のサポート、エズリアルのような攻撃の回転の良いADC等様々なチャンピオンで採用されているツリーです。
他2種のツリーと比べると変更自体は少ないですが、ティアー4の「豊穣の贈り物」はかなり強力に見えます。
ティアー4
(NEW)豊緑の贈り物:茂みに入ると、次に行う通常攻撃またはダメージを与えるスキルが、対象の現在体力の3%を追加魔法ダメージとして与える(クールダウン9秒)
新しく追加される「豊緑の贈り物」。これ強すぎると思うのですが…。
もともとボットレーンでは茂みを使ったゾーニングが盛んに行われますし、採用チャンピオンの多い計略思想ツリーにこのマスタリーを追加して大丈夫なのかなと…。
闘争本能ツリーの「鮮血」はティアー2なので単純比較は出来ませんが、大抵のチャンピオンはレベル1での体力が500以上ありますのでレベル1時点で追加魔法ダメージは最低でも15。レベルごとに体力が80程度上がることも考慮するとレベルスケールでのダメージの伸び率も圧倒的に多いです。アイテムによる体力増加にも対応できますしね。
個人的にはボットレーンのチャンピオンとジャングラーは全て採用していいんじゃないかと思っています。予測ですが、実装時には2%とか2.5%あたりに落ち着くんじゃないかと思ってますけどね!(そもそも範囲スキルへの言及もないし。)
ティアー5
精密動作:ポイント毎に1.7の脅威と0.6(+レベル毎に0.06)の魔法防御貫通を獲得(5ポイントで脅威8.5、魔法防御貫通3(+レベル毎に0.3))
シーズン7は固定値の物理防御貫通が撤廃され、"脅威"というものに変わるようです。
が、公式で"脅威"とは何かが言及されていませんので、現時点ではどういうものか私にはわかりません。
不撓不屈(右のツリー)
タンク系サポートが18ポイントを振る他、他のツリーを取った余りの12ポイントを投入しやすいツリー。
前述した計略思想ツリーの「豊緑の贈り物」並にえげつないマスタリーが追加されています。
ティアー2
(NEW)塔守の守り:味方タワーの近くにいると物理防御と魔法防御が8増加
比較対象は茂みや川の中での移動速度を上げる「探求心」とチャンピオンや中立モンスターからのダメージを軽減する「硬化」。
特にレベルスケールもありませんし、塔の近くがどこまでの範囲を指すかによって価値は変わってきますが、サポートで採用するなら「探求心」のほうがいいのではないでしょうか。
そもそもタワー下まで押し付けられる時点で相当な不利を背負っている場合が多いですので、出来れば避けたいものです。
ティアー4
(NEW)大胆不敵:敵チャンピオンからダメージを受けると、物理防御と魔法防御の増加分が2秒間、10%増加(追加でレベル毎に物理防御と魔法防御が2ずつ増加。クールダウン9秒)
ティアー4で強いマスタリーといえばサモナースペルのクールダウンを短縮できる「ひらめき」。
レベルごとの増加はそこそこ大きいですが、サモナースペルのクールダウン短縮のほうが役立つ場面が多いように思います。比較対象が強いだけでこれそのものが弱いという感じでもないのがもったいないですね。
キーストーン
歴戦の勇者:削除
(NEW)巨人の勇気:敵チャンピオンに強力な行動妨害スキルを命中させると、自身の最大体力の7%(さらに近くにいる敵チャンピオン1人につき7%)のシールドを4秒間獲得(クールダウン30秒)
スタン、スネア、サプレッション、タウント、チャーム、フィアー、テラー、ノックアップ、ノックバックが強力な行動妨害と定義されています
強かった「歴戦の勇者」が削除された変わりに更にヤバめのキーストーンがきました。
"強力な行動妨害スキル"の定義について記載されていないものの、恐らくフック等の相手を移動させるもの、スタン、スネア、サプレッションあたりが対象になるのではないでしょうか。
何がヤバいかって"自身の最大体力の7%(さらに近くにいる敵チャンピオン1人につき7%)"の部分。これボットレーンは相手チャンピオンが2人いますので、14%、又は21%(流石にこれはないでしょうけど)のシールドが30秒毎に張れるってことですよね?ムチャクチャじゃないですか!?
こんなものがそのまま採用されたらブリッツ等のフック系、アリスターやレオナのようなオールインCC系のサポートしかボットレーンにこなくなるような…。この手のチャンピオンはルーン等で防御力にふることも多いため、相手によってはほぼノーリスクでエンゲージすることが可能にみえます。
数値をそのままにするにしてもクールダウンは倍ぐらいあっていいような気がしますが、はたして…。
あとがき
もし仮にこのまま来たとしたらシーズン7は0/12/18(豊穣の贈り物と巨人の勇気採用)のブリッツがメインになりそう。茂みにちょこちょこ入って豊緑の贈り物の追加ダメージ入りのグラブからのエンゲージが強烈そうです。
まあ、対抗してレオナやアリスターが出現しそれを捌くためにポークの強いチャンピオンが出てきて実質三すくみのようになるのでしょうか。ソナやソラカはどれもきついってこともありそうですね。
こういう予測して色々考察する時期が一番好きです。実際に来ちゃうと最適化されて皆似たり寄ったりになってしまいますからね!
残り少ないですが、皆さんランク報奨最後の追い込みを頑張りましょう!私はゴールド3まで落ちてますのでプラチナは厳しそうです…。来シーズンに期待!